こういうことを書くと、ただ軽蔑を招くだけなのか、
だれかを慰めることになるのかは分かりませんが、
ぼくが買った本の中には
10年でも20年でも「読めない」本がたくさんあります。
たとえばヘーゲル関係の本などがそうです。
興味津々なのですが、難解すぎて読めません。
岩波版『ヘーゲル全集』も欲しいと思っているくらいですが、
それを買っても、たぶん結果は同じです。
ヘーゲルは生前に(出版年順に)
『精神現象学』と『大論理学』と『エンチュクロペディー』と『法の哲学』を出版したそうですが、
これは組織神学をかじっている者には興味津々です。
ヘーゲルはテュービンゲン神学校で「神学」を学んだ人なので、
ヘーゲルの思想にキリスト教の影響があるのは当然のことですし、
「一種のキリスト教哲学を営んだ」と見ることが、飛躍や暴論であるとは思えません。
著書にしても
『エンチュクロペディー』
『神の義(レヒト)の哲学』(法哲学)
『神のことば(ロギーク)の研究』(大論理学)
『神の霊(ガイスト)の現象』(精神現象学)
とでも考えてみれば、三位一体的な構成のような気がしてきます。
でも、全く歯が立たないので、「もしかしてそうかな?」と思っているだけです。
「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」という気持ちです。
ヘーゲルに強い方、ぜひ教えてください。