2011年5月16日月曜日

今こそ自分の仕事に向かおう

書きたくない言葉ですが、日本国民は、現時点ですでに十分な意味で、高濃度の放射能の影響下にあると言わざるをえないと感じています。さらに、数か月ないし数年後には、海水や空気(これから訪れる台風の影響はすさまじい)や食べ物を通じて、その影響は全世界に拡散していくものと思われます。

このような形で、我々の世界の寿命が明らかにいくらか(いや、少なからず)短くなったことを、私は心から憂い、惨めな思いに苛まれています。

子どもたちと、子育てに七転八倒している者たちとを、まるであざ笑うかのような「放射能」なる何かが、我々の行く手を阻んでいる。過去66年間「世界唯一の原爆被災国」と称してきた日本が、今年を境に「世界最悪の放射能流出国」と改称しなければならなくなった感さえある。

しかし言っておきますが、ここで絶望するなら、我々は神学者としても教会人としても失格者です。世界の寿命が縮んだなら、我々の仕事のペースを速めるだけです。少し急ぎましょう。大いにあわてましょう。仕事をサボっている場合ではありません。

私自身は、ファン・ルーラーの翻訳と研究を開始して12年余になりますが、いまだに一冊の訳書すら世に問えていません。今のペースのままだと30年(残り18年弱)くらいかかりそうだなあと、天を仰いでいたところでした。

しかし、今回の事態を受けて、悠長なことは言っていられなくなりました。もっと急ぎます。なんらかの形にします。私の寿命が尽きる前に(こういうのも「過剰反応」と言われてしまうのでしょうか)。ウェブ版で読んでくださっている方々にも応援と協力をお願いしたいです。