2003年3月20日木曜日
武力手段を伴うイラクに対する強制的武装解除が、今夜開始されました。外交的努力は失敗に終わり、サダム・フセイン自ら、究極的最後通告を下に置いたため、残念ながら、戦争は明らかに回避不可能になりました。
この時点でのわれわれの思いは、特にイラクの国民に対して向けられています。クリスチャン同盟(ChristenUnie)は、一般市民の犠牲者をできるだけ出さないこと、また、この行為がすみやかに終結されることを望み、かつ祈ります。
われわれは頭と心をもって共に生きており、この軍事行動にかかわる兵士たちとその家族と共に生きています。
もちろんわれわれは、国際的テロリズムとの戦闘に寄与したアフガニスタンにおけるオランダ人兵士たちや、その国民をイラクの不測のロケット攻撃から防御しなければならなかったトルコにおけるオランダ人兵士たちのことも思い起こします。
この武装解除行為をもってイラク国民が自由にされること、そこに真の平和と安定が訪れ、国際正義が開花することこそが、われわれの切なる望みであり、祈りです。クリスチャン同盟は、オランダがイラク難民の救助活動を支援し、かつ戦後の国家再建に寄与することこそが非常に重要である、と考えています。
クリスチャン同盟下院議員団
2003年3月19日水曜日
「われわれは、誰も望んでいない戦争の前夜に立っている」。そのようにブッシュ大統領は演説しました。
まさしくそのとおりです。同時にわれわれは、サダム・フセインのような独裁者がその中で思いのままに振舞うことができないような安全な国際社会を望んでいます。
これらのことは、常に調和するものではありません。キリスト教同盟は、奇跡が起こることを祈っています。しかし、戦争は、残念ながら回避できないものになったようです。
米英によるイラク攻撃は、正当化されるものでしょうか。クリスチャン同盟は、この難しい問いについて、3月18日の火曜日に一つの答えを出さなければなりませんでした。
それは容易ではありませんでした。それどころか、非常に難しいものでした。
戦争は恐ろしいものです。サダム・フセインは12年にわたってイラクを平和的なやり方で武装解除すべきでしたが、この時までそのことを拒んできました。イラクは中東ならびに全世界の平和にとっての危険です。
そのため、われわれの考えでは、国連第 1441号決議が最終手段としての軍事的介入の法的根拠です。アンドレ・ルーフート党議員団長は、下院での議論の中で、クリスチャン同盟の立場をまとめて説明しています。
原文はクリスチャン同盟(CU)ホームページ掲載
(関口 康訳)