2008年2月27日水曜日

東関東中会教師会一泊研修会

一昨日、昨日と日記を書けなかったのは、体調不良のせいではなく不在だったからです。東関東中会教師会一泊研修会でした。テーマは「カルヴァンの生涯と神学」、講師は久米あつみ先生(帝京大学元教授、アジア・カルヴァン学会顧問、フランス文学者)、会場は日本キリスト改革派勝田台教会(千葉県八千代市)でした。せっかくの機会を牧師たちだけで特権的に占有してはなるまいと、最初の部分を「公開講演会」にして一般の参加者を募りましたところ、老若男女、大勢集まってくださり、満堂になりました。開会礼拝をささげた後、久米先生の明晰で味わい深い名講義(90分)を堪能できました。そしてその後は一般の参加者にはお帰りいただきました。帰り際、どなたもとても満足しておられました。私は教師会の会長(昨日まで)として本企画の主催者でしたので、参加者の嬉しそうな表情に深い慰めを得ました。そして、牧師たちだけになってから、久米先生の御著書(久米あつみ著『カルヴァンとユマニスム』、お茶の水書房、1997年)をテキストにしたゼミを行い、そこに久米先生御自身にも参加していただき、まことに懇切丁寧なご指導をいただくことができました。そのような満ち足りた二日間を過ごしておりました。ゼミの中で私もレポートを書いて発表する担当者になりました(そのレポートはここにあります)。私の担当箇所は「第七章 カルヴァンのレトリック」の部分でした。本当に心から信頼しあえる同僚牧師たちと深く広い学びができたと感じ、うれしく思いました。帰宅後、久米先生の御著書に言及されている古代の修辞学者クインティリアヌスのことを知りたいと思い、例によってネットで検索してみました。すると、な、なんと、ごく最近のことのようですが、クインティリアヌスの主著Institutio Oratoriaが日本語に翻訳され、その日本語版の全五分冊(原著は全12巻)中の一冊目がすでに出版されていると知り、非常に驚きました(クインティリアヌス著『弁論家の教育〈1〉』 、西洋古典叢書、京都大学学術出版会、2005年)。さっそくAmazonで注文しました。