2008年2月16日土曜日

私とオランダ語(4/5)

今日は「東関東中会女性の会総会」(会場 日本キリスト改革派勝田台教会)に行ってきました。もめるような議題は一つもなく、あっと言う間に終了しました。とても幸いで平和な会議でした。ところで。「私とオランダ語」にもう少し付け加えておきます。私の夢(というか妄想)は実現しませんでしたが、どなたかの参考になるかもしれません。ファン・ルーラーを読んでいるうちに、当然のことながら、彼の周りに多くの同時代人たちがいたことが分かりはじめました。そして、ファン・ルーラーもまた、その人々との対話や議論の中で自分自身の神学を形成していった人であることが少しずつながら見えてきました。またそれと同時に気づかされたことは、ファン・ルーラーという人の性格も関係しているのではないかと思われるのですが、自分が対話ないし議論している相手の実名を明示している個所は極めて少ないということです。この点で私はかなり苦労しました。明らかに、だれかの文章や思想を引き合いに出して批判しているように感じられる。しかし、だれのことを言っているのかが全く分からない。それがだれであり、どの書物ないしどの論文からの引用であるかを知るためには、「たぶんあの著者、あの書物、あの論文ではないか」と想像を巡らし、狙いを定めて購入してみるしかありません。具体的に言えば、インターネットの検索エンジンを利用して「たぶんこの著者、この書物、この論文ではないか」と思うものを手当たり次第にピックアップして購入してみるということです。しかし、このやり方だと「ハズレくじ」を引くことも少なくありません。現地に留学している人ならば、実際の古書店に通い、現物を手にし、ページをめくってみて、内容を確認した上で購入できます。あるいは、留学先の図書館で探して借りることができる。そういうことが、現地に居ない者には不可能なのです。そのため、ファン・ルーラーがだれかから引用しているらしきたった一行の文章の出典を調べることだけのためにも、何万円というお金をつぎこまざるをえませんでした。実際私は、それだけあれば単身ならば二、三年でも留学できるのではないかと思うほどの大金を、(ハズレくじを含む)古書の購入のために費やしてきました。これが、ファン・ルーラーを研究しはじめて約11年の間に、最も苦労してきた点です。