2013年7月17日水曜日
まさか「自民党には票を入れるな」と幹事長が公の場で言うはずはないと思うのですが
彼をかばう気持ちとかは無いです。
しかし、「逆説的な」発言ではないだろうかという気がしてならないのです。
ごく普通の日本人(ぼくもです)なら誰でも反発するに違いないことを言ったわけです。
そんなことは、言った本人自身が誰よりもよく分かっているはずです。
「軍法会議」だ「死刑」だと、国民感情を意図的に逆なでしているとしか思えない発言は、
自民党にとっては、一種の自爆テロに近い結果になるのではないでしょうか。
国民感情を敵に回して票をとれるほど選挙は甘くないことくらい、
何十年この国の与党をしてこられたのかという(なんかそのこと、もう忘れられてますよね、笑)
老舗政党が、
分かっていないはずはありえない。
それを、あえて、明らかに意図的に、やっちゃったわけです。
まさか「自民党には票を入れるな」と幹事長が公の場で言うはずはないとは思うのですが、
なにかしら秘められたメッセージがあるのではないでしょうか。
石破さんは愚鈍で軽率な人ではないので(それはよく知られていることです)、
何事か死ぬほど考え抜いた結果の発言であることは間違いないとは思うのですが。
ぼくの考えすぎでしょうか。
ちょっと気になっているのは、
彼の発言を「キリスト教的ではない」と評価しておられる複数の方々の意見です。
もちろんぼくも、結論は全く同じと言ってよいほどですが、
その結論に至るプロセスの点で、もうちょっとだけ様子を見てみたい気がするのです。
ぼくは、石破さんは良い意味で「論理の人」だと思っています。
支離滅裂の人や、ワンフレーズ・ポリティックスの人や、付和雷同・風見鶏の人よりは、
はるかに「信頼」できると思っています。
それは、突然襲い掛かってくるモンスターにはなりそうにない、という意味での「信頼」です。