2009年10月14日水曜日

ファン・ルーラー研究会結成七周年記念メッセージ

関口 康 (ファン・ルーラー研究会代表、日本キリスト改革派松戸小金原教会牧師) 



本日(2006年2月20日)は、ファン・ルーラー研究会結成7周年記念日です。結成記念日(メーリングリスト立ち上げ日)は、「1999年2月20日」と定めております。



毎年の今日、本研究会の一応「代表」である者が「記念メッセージ」なる一文をしたためてまいりましたので、それを慣わしとし、今年も繰り返したいと思います。



わたしは、とくに選挙をするでもなく、自称「ファン・ルーラー研究会代表」になりました。これを名乗り始めた時期は、忘れました。が、おそらく1999年か2000年のことだと思います。



じつを言いますと、清弘剛生先生とわたしが牧田吉和先生のお宅を訪問し、「ファン・ルーラー研究会の代表になってくださいませんか」とお願いしたことがありました。



そのとき、牧田先生が、「いや、そういうことは、あなたたちがやりなさい」とおっしゃったので、「はい、分かりました。自分たちでやります」と、わたしは「代表」、清弘先生は「書記」を自称することになった次第です。



しかし、今となって思うことは、人の肩書きというのは、じつに面白いものである、ということです。その肩書きを長らく名乗っているうちに、だんだんそういう者になっていく、という面があるのだなあと、今さらながら、実感しております。



わたしが今、自分にとって心底から“名誉”を感じることができる肩書きは、「日本キリスト改革派松戸小金原教会牧師」であることと「ファン・ルーラー研究会代表」であることだけです。とくに後者のほうは、7年経って、やっとそういうものになりました。



「日本キリスト改革派教会」や「松戸小金原教会」については、大先輩たちが創設したものを受け継いでいるだけですし、まだ何かを語りうるほどの年月が過ぎていません。



しかし、「ファン・ルーラー研究会」については、私物化するつもりは毛頭ありませんが、ただ一点、わたしは、この研究会の結成の最初の日から関わって来、かつ、これまでほとんどすべてのお膳立てをさせていただいた、ということだけは語りうると思っています。



最近はやっと、いろんな方々が、自由に投稿してくださるようになりました。しかし、最初の頃は、“まさにすべてが自作自演の日々”でした。その頃のことを、よく覚えておられる方も多いと思います。



そういう者として、わたしが今まさに感じていること、というか、やっと最近そう思えるようになったことは、何か。



「ファン・ルーラー研究会を作って、本当によかった!」ということです。



何が「よかった!」のか。いろいろあるのですが、いちばん大きなことは、当たり前のことですが、皆様と知り合えたことです。



わたしは、皆様には、本当に感謝しております。牧師などをしておりますと、人知れず大きな重荷を抱えて心理的・物理的重圧に耐えかねていることが実は多々あるのですが、そういうときに届く「VR研メール」に救われたことが何度もあります。



ここに投稿してくださるお一人お一人の名前を挙げて感謝を述べたいところですが、名指しは、嫌がられる元ですので、控えます。でも、それくらい、皆様お一人お一人に感謝しております、ということを、御理解いただけますとうれしいです。



また、「皆様と知り合えたこと」の中には、個人的なつながりの面もありますが、また、いくつかの団体や組織とのかかわりの面も出て来た、ということも、わたしにとって大きな恵みでした。



最近の動きで特筆すべきことは、何と言っても、「アジア・カルヴァン学会(日本支部)」の皆様とのかかわりです。



同学会の世話人会は、2007年8月21日(火)〜23日(木)に東京で開催予定の大規模な会議の準備会が開かれるたびに、わたしのごとき者にも陪席を許可してくださっています。



これはもしかしたら、「ファン・ルーラー研究会代表」が何らかの存在意義を持ちうるようになった証左かもしれません。いずれにせよ、アジア・カルヴァン学会の皆様には、どれだけお礼を申し上げても足りないほど、感謝しております。



また、その他にも、現時点ではまだ、公にご紹介できない動きが、いくつかあります。



これまで何度も、「今年こそ」「今年こそ」と言いながら、皆様の期待を裏切ってきた者が、「ご期待ください」と書くのは、おこがましいことであり、心苦しいことでもありますので、申し上げません。しかし、まもなく、なんらかの形あるものを提供できるのではないかという確かな感触があります、ということだけ、お伝えしておきます。



しかし、です。



以下に申し上げることは、以前から明言しているわたしの“公約”です。



それは、もし「ファン・ルーラー研究会代表」というこの肩書きに、対外的に何らかの意味や権威(?)が生じるようになった時点で、これをどなたかにお譲りしたい、ということです。わたしは、“権威”なるものには、およそ似つかわしくない人間だからです。



どなたか、引き受けてくださらないでしょうか。このお願いは、じつは、このところ、毎年の「記念メッセージ」に書いていることでもあります。



ただし、この種の仕事(一円のお金にもならない無給のシゴト)は、自主的・自発的に引き受けるのでなければ、また、良い意味で「面白がって」引き受けるのでなければ、おそらく決して果たしえないものである、というのが、7年もこんな肩書きを背負ってきた者の実感です。



つまり、次期代表選に「立候補」していただくことが大前提です。立候補者が現れた時点で、わたしは辞めます。とっくの昔に賞味期限切れの者を、一刻も早く引きずりおろしていただきたい。そのことを、心から願っております。



皆様の生活とお働きの上に、イエス・キリストにある祝福が豊かにありますよう、いつもお祈りしております。それではまた。



(2006年2月20日)