2009年10月13日火曜日

とにかくこういう本を書きます

一向にまとまらない(片頭痛もちの)頭を抱えながら、紆余曲折の日々を過ごしています。「しかし人生は長くない」と思うゆえに、どんどん増えていく一方でなかなか仕上がっていかない多くの仕事や課題を横目に見ながら、焦りと危機感を募らせています。



神学に関することだけに絞って言えば、要するに『アーノルト・アルベルト・ファン・ルーラー』(仮題)という本を自分自身で書くことができるならば、それこそが最もはっきりした責任の取り方になるだろうと分かってはいます。過去10年間、そのことに特化した生活を送って来たようなものですから。



オランダ語版『ファン・ルーラー著作集』の全訳など、どう考えても(難しく考えなくても)一人の人間に可能なことではありません。五千ページを越えることが確実な状況です。それを正しい日本語にしていく仕事は多くの人が寄ってたかって取り組むことです。特定の個人がひたすら翻訳と研究に専念しうる(それだけで生計が成り立つ)きわめて特別かつ快適な「神学的環境」が日本のどこかにあるとでもいうならば話は別ですが、少なくとも私が生きているうちに(「21世紀前半までに」という意味で書いています)そのような環境が整備されることはありえないだろうと考えております。



もし仮に日本語版『ファン・ルーラー著作集』の実現のために私になしうることがあるとしても(そして私はそのための努力を惜しんだ日は過去10年間のうちの一日もないのですが)、それはその壮大なる事業全体の中のほんのわずかな一部分であるとしか表現しようがありません。



日曜日から昨日にかけて松戸小金原教会の一泊修養会がありました。また、私と一人の長老は修養会を途中で退席し、昨日行われたひたちなか伝道所の教会設立式のほうに行きました。13時から始まった教会設立式は15時頃まで行われました。早く帰宅しなければならない事情が生じましたので、式後の祝賀会は失礼させていただき、15時にはひたちなかを出発しました。



ところがその帰り道、常磐道の掲示板に「谷田部IC~流山IC 事故渋滞20キロ(120分)」と電光表示されているのを見て、げんなり。仕方なく谷田部ICで一般道に降りたのですが、連休の最終日だったからでしょう、下の道も大渋滞。結局、帰宅は19時となりました。



自動車の中で4時間も退屈な拘束に遭いましたので、ひまつぶしがてら、将来の自著『アーノルト・アルベルト・ファン・ルーラー』(仮題)の構想を練ってみました。それが下記の梗概(案)です。「広くて浅い」ファン・ルーラー紹介書です。これまでにメールだブログだで書き散らしてきたことを整理するのも一つの重要な目標ですので、目新しい内容はそれほどありません。



とにかくこういうのを書きます。これは自分との約束にします。タイムスケジュールとしてはオランダで刊行中の『ファン・ルーラー著作集』全八巻が出揃うのが予定では2013年ですので、それを参照するためにはどうしてもその後になってしまいます。目標は2015年、私が50歳になる年です。しかし、そんなには待っていただけない方々のために、ちょくちょく小出しにしていきます。本を書くとは忍の一字であるなと、つくづく思います。



そして、仕上がった段階で自費出版でもするか(そのときわが家に金銭的余裕がありうるとは思えませんが)、どこか引き受けてくださるところがあればお願いするかを考えることにします。



関口 康著『アーノルト・アルベルト・ファン・ルーラー』(仮題)の梗概(案)



上巻 第一部 生涯



下巻 第二部 神学