2013年5月28日火曜日

ポエムの続きを書きました。「続・無題(笑)」

ポエムの続き。これもフィクション。就寝前の儀式(子どもか)。

------------------------------------------------------------------

「続・無題(笑)」

                   関口 康


勝ち負けを決めなくてはならない世界が、とにかく嫌いでした。

何ごとも遅かったので、やんやと急き立てられ、結局中断を余儀なくされました。

かろうじて人並みになれたのは、給食を食べる速さくらいでした。

牛乳を飲む速さまで

競って勝って「へへぇ」という顔をしたがるやつはいました。

勝ちたいとは思いませんでした。どうでもいいわ。

困りはじめたのは、勉強に関する闘争心が皆無であることを自覚した頃です。

それは今も続いています。

競争相手が多そうな分野には手を出さないようになりました。

「ここにはそういう相手はいないだろう」と思うところを探すようになりました。

○ん○くとか、オ○ン○語とか、○ァン・○ー○ーとか。

すべての競争から逃避した結果、

たぶん国内では未開拓の分野に辿り着きました。

「すきま産業」とはよく言ったものです。

「すきま人生」はエキサイティグです!

いま願っていることは競争相手が出てくることです。

そうしたら「どうぞどうぞ」と譲ります。

終生ぼくは楽な人生です。らくちん、らくちん。

(完)