今朝の朝日新聞の社会面を見て、「これは無いな」と苦笑しました。
「日本のサンリオのキャラクター『キャシー』がオランダ生まれで国際的に知られているウサギのキャラクター『ミッフィー』に酷似しているとして、アムステルダムの裁判所は2日、サンリオにキャシー関連製品のオランダなど3カ国での生産・販売の即時停止を命令した。(改行)アムステルダム地裁の決定によると、サンリオは10日以内に命令に従わなければ違反金として1日2万5千ユーロ(約280万円)、最高で200万ユーロ(約2億2千万円)を支払わねばならず、本格的な著作権訴訟に発展する可能性がある。即時停止の対象国はオランダのほか、ベルギーとルクセンブルク。(改行)ミッフィーの作者ディック・ブルーナ氏の著作権を管理する企業が10月、販売などの差し止めを求めた(後略)」(朝日新聞、2010年11月4日付け、社会面)。
さらに、新聞紙面には「キャシー」と「ミッフィー」それぞれの写真を載せてくれていましたので、両者をじっくり比較して見ることができました。「ミッフィー」は昔から知っていましたが、「キャシー」は、私は今日初めて見ました。
それで思ったことは、「こんなことを言っちゃあ、キャシーが可哀そうだよ・・・」でした。
横に並べて比べて見れば、なるほどたしかに似ています。しかし、あのですね、これって、「キャシー」と「ミッフィー」が似ているんじゃなくて、キャシーもミッフィーも「うさぎ」に似ているだけなんだと思うんですよ、私の目から見ると。
もし、アムステルダムの裁判所のこのような判決を国際的に許してしまったら、これからは、子どもたちが保育園や幼稚園や小学校のようなところで描く(洋服を着て二足歩行する)「うさぎ」の絵のすべてが、ミッフィーの作者ディック・ブルーナ氏の著作権違反である、という話になってしまいそうです。しまじろうに出てくる「みみりん」も、たぶんアウトですね。
サンリオ側は「決定を不服として」いるようですので、ぜひ頑張っていただきたいものです。
キャシー、がんばれ!