2009年3月27日金曜日

「○○最大の」:人を幻惑するトリッキーな言葉

「無礼者め。この方は『20世紀最大の神学者』であらせられるぞ。控えおろう!」

水戸黄門かっつーの。アホクサ。

実際問題、これまでカール・バルトが紹介されてきた際に「20世紀最大の神学者」という(これ自体は意味不明な)マクラコトバがつけられたこと、何回くらいあったかを数えてみたらよいのです。

あるいは、今なら「20世紀最大の神学者」という検索語でネット上を調べてみれば、すぐに結果が出てくるんじゃないかと思うほど。直視するのが恐ろしいので私は検索したくないので、ぜひどなたかに試してみていただきたいところです。

「○○最大の」とかいう(どうとでも取れる)トリッキーな宣伝文句に頼るようになったら、神学も教会も終わりです。