以下、前稿「歴史は繰り返さない」の続きです。
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そして、もし許されるなら言わせていただきたいことは、88年前の日本と今の日本の決定的な違いは、「日本の教会」のかつてと今の違いです。
キリシタンは一度日本で(地下に潜った方々以外は)消し去られました。そのトラウマが日本でキリスト教信仰を持とうとする者の心に、いまだに刻みつけられています。
しかし、それでも、150年前にまがりなりにも日本の教会史が「再開」されました。しかし、88年前(治安維持法制定時)は、(再開後の)日本宣教(わずか)60年。今は150年。かつてと今の「教会」は同じでしょうか。
日本の「異物」である教会の信仰は「人を恐れない」。
国民の1%「しか」クリスチャンはいない、クリスチャンは日本では少数だ、少数だと繰り返し言われますけど、100万人も「人を恐れない」人が住んでいる国を、はたしてこれから現今の「ファシズム政権」は”鎮圧”できるでしょうか。
希望的観測すぎることは認めますが、過去80年間もカール・バルト、カール・バルトと「反ナチ神学者」を後追いし続けた日本の教会のことは、そう簡単には”鎮圧”できないと思いますけど。
そういえば、今の政府のほぼど真ん中にいる人もクリスチャンなはずだけど。
まあそれはともかく、歴史は繰り返していませんよ。
もし繰り返すのだとしたら、日本の教会は過去88年間、ただ惰眠をむさぼり続けただけだと謗られても仕方ありません。