2013年12月24日火曜日

クリスマスイヴも「らせん階段」で目を回している牧師のぼくです


こういうのを「らせん階段」ていうんですかね。

何年か前から牧師仲間の一人から、

ぼくがこれまでいろんな雑誌や紀要に書き散らしてきた

ファン・ルーラーについての論文や文章を

一冊の本にしろ、と言われているのですが、

しそびれています。

同じ雑誌や紀要に連載したようなものなら、まとめやすいのですが、

かれこれ5つほどの雑誌・紀要に書いてきました。

それぞれの読者層が異なるので、

雑誌・紀要ごとに、いちいち事のイロハから書き起こす必要があり、

全部を一つにまとめると、かなりの重複箇所があるのです。

それを自分で編集しなくてはならないのですが、

それが面倒くさいんです。

書き散らしたものを今さら読み返してまとめる、という作業をするのが、

後ろ向きな姿勢のように思えてしまって、

ぼくの脳が拒絶反応を起こすんです。

しかし、

ぼくの恩師から言われた言葉ですから、自慢げに書かせていただきますが、

「関口くん、どんなにいいこと言っても、

 単行本にしなきゃ誰も関心持ってくれないよ」

と昨年3月に言われました。赤木善光先生です。

とかなんとか、モタモタしているうちに、どんどん新しい研究者が参入してきて、

ぼくの出番は無くなるのでしょう。

いっそ、そうなってほしいのですが!

ファン・ルーラー、面白いですよ!

みんなでオランダ語を読みましょう!

(あとは、大きい声では言えませんけど、

単著の出版には、やっぱりある程度「立場」が必要ですよね。

経歴とか肩書きとかいう意味じゃないですよ。

なんていうか、

その本をその人が書くことの必然性(necessity / nootzakelijkheid)を

客観的に保証してくれるような「何か」。

大学にも神学校にもアクセスしたことない人間(ぼくのことですよ)は無理ですね。

市井の一マニアの本で悪いわけではないですが、

そんなのは開学400年の伝統を誇る超名門・ユトレヒト大学神学部の

有名教授ファン・ルーラー大先生の業績を扱うのにふさわしい態度ではありませぬ。

なんたって、2007年から刊行が始まった新版の『ファン・ルーラー著作集』の出版祝賀会で

「これは国民的事件(nationale belang)だ!」と騒ぎになったほどですからね。

日本のファン・ルーラー研究も「立場」ある人にやってもらいたいです。

いつまでもネタみたいな扱いのままだと、相手に失礼です。

ぼそぼそ)