勝間和代氏の『目立つ力』(小学館新書、2009年)という本は、二年も前に出版されたものですので、もしかしたら巷では「すでに相当古い本」というような評価になっているのかもしれませんが、私は数か月前にたいへん興味深く読みました。
特に考えさせられたのは、ブログのユニークアクセス(異なる人によるアクセス)とそのブログのいわゆる対社会的影響力のようなこととの関係を書いているくだりです。
ユニークアクセス/日 対社会的影響力
100 人未満 まだ完全な個人ブログ
100~1000人未満 一部の人の興味を引きつつあり、ミニコミ誌並み
1000~10000人未満 特定のファン層には食い込んでいる。専門誌並みの力がある
10000~50000人未満 かなり影響力がある。一般雑誌並み
50000人以上 日本有数のブログ。マスコミ並みの力がある
ちなみに、私のブログ(関口康日記」と「今週の説教」と「A. A.ファン・ルーラー著作集」との各ユニークアクセス数を合算しますと「100~1000人未満/日」のステージには到達していることになりますので、勝間氏の言葉を借りれば一応「ミニコミ誌並み」ということになります。
しかし、そのような実感(ミニコミ誌並みの影響力があるという実感)は、このブログを書いている本人には全く無いので、勝間さんのこの本を最初に読んだときには「それは本当なのか」と疑問を抱きました。
しかし、もし私のブログがそれほどの影響力をもっているとしたら(持っていないと思いますが)、そのことを私はやはり率直に「うれしい」と感じます。
実際に面と向かってはっきり言われたことはありませんが、「ネット牧師」とか「ブログ先生」とか、そういう呼ばわられ方は、私はされたくないし、そういう言葉遣いがあまり好きでもありません。
しかし、本や雑誌類が売れない・買われない・読まれない時代の中で、せめてブログでも書くことによってキリスト教的言説をなんとかして世間に広めようとでもするでなければ、それほど遠くない未来にも「日本の牧師と教会はほとんど何も言っていないのと同じだ」と(教会の中の人からも)批判されてしまう時代が来てしまうのではないかと私は考えています。