2015年7月16日木曜日

ウルトラマンの敗北を見せつけられれば、もはや人類は絶望するしかない

ウルトラマンガイア第50話(1999年8月)より

「安保関連法案、衆院可決。野党は退席や欠席」。朝日と毎日のデジタル版の写真を大きく拡大して見たが、みんな勝ち誇ったような大喜びのニヤニヤ顔で拍手。本当にうれしいんだろうな。おめでたいわけだ。心は日本晴れ。今夜あたりは祝勝会かな。ヒャアヒャア言いながらビールかけとかするんだろうか。

「ッ」を入れて「ヒャアッ、ヒャアッ言いながら」のほうが活き活きとした描写かも。「走り回って」も加えたい。「ヒャアッ、ヒャアッ言いながら走り回ってビールかけとかするんだろうか。」で行くか。それにしても血圧下がらない。血圧降下剤、服用7日目。じわじわでも下がってくれれば助かるのだが。

NHKが国会中継を再開したらしい。テレビ観ていないので分からないが。勝利感に満ちた顔を国民に見せつけて怒りと絶望をあおる心理作戦だな。ウルトラマンガイアの最終話あたりでそういうのあったぞ。ガイアとアグルが息絶えたところだけ放送できるようにして人類の絶望をあおる。ラスボスの手口だ。

怒りと絶望は人の心身を蝕みます。戦意を喪失し、立てなくされてしまいます。果たしてラスボス登場かどうかはまだ分かりませんが(もっとヤバイのが出てきそう)、ヤバイのとやり合うためには、怒りと絶望をカバーして余りある喜びと希望が必要なのだと思います。基本は食って寝て遊ぶです。マジです。

当該番組は、ウルトラマンガイアの第50話(1999年8月)「地球の叫び」でした。いま見てボロ泣きしました。以下、書き起こしました。

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〈キャスト〉

石室コマンダー 渡辺裕之
千葉参謀     平泉 成
ガード幹部    赤星昇一郎
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幹部「よろしいですね、シグも武装を解いてもらう。」

石室「お断りする。」

―シグの女性隊員、ガード幹部、青ざめる。

石室「破滅招来体がとざしたのは、太陽の光だけではありません。」

千葉「人の心です。」

石室「なぜ敵がテレビ回線だけを残したのか。ウルトラマンの敗北を見せつけられれば、もはや人類は絶望するしかない。そういう情報操作で、世界を闇に包み込むためです。」

―ガード幹部、息を飲む。

石室「我々にはまだ戦う力が残っています。いや、戦う意志を、戦う誇りを持っています。」

幹部「シグはガードの指揮から離れるというのかね。それは造反だ!」

石室「我々が守るのはガードという組織ではありません。地球の人々です。」