2017年4月4日火曜日

遅れをとりました

新訂版『ファン・ルーラー著作集』(画像は第4巻まで)
昨夜就寝前に驚いた。オランダで2007年から刊行が始まった新訂版『ファン・ルーラー著作集』が、2011年発売の第4巻(2分冊)以降、刊行がストップしている。と思っていた。しかし昨夜出版元サイトを確認したら、なぜか第5巻なしに第6巻(2分冊)がすでに刊行されている?!これは不覚だ。

出版元サイトで公開されている情報は限られたことだけで新訂版『ファン・ルーラー著作集』第6巻(2分冊)の発売日がいつだったのかさえよく分からない。しかし、それは問題でない。このシリーズは全巻購入を予約し、新刊発売と同時に送ってもらってきた。これから届くのか。たぶん届かない気がする。

というわけで、昨夜さっそく出版社宛てにメールを送った。私は全巻購入予約をしている者だ。第6巻(2分冊)がすでに出版されているようだが、うちにまだ届いていないぞ、どうしたんだと、ややキレ気味に。返事はまだない。腹を立てているわけではない。ファン・ルーラーの文章を早く読みたいだけだ。

私はファン・ルーラーの研究を個人的趣味でしてきたつもりはない。日本の神学者の中に、自分たちがよく知らないことに取り組んでいる人間をマニア呼ばわりしたり距離をとって冷笑したりするのがいる。たまに、話を聞いてやろうかと近づいてきて、内容を知るや激怒して「ナイン!」と言いだすのもいる。

でも、もう私には怖いと思う相手はいない。ファン・ルーラーが70年前から警鐘を鳴らし続けた事柄が今日まさに形をなしている。と書くと「それは何かを我々に分かるように短く説明してみろ」だの教師然としたのが問いかけてきそうだが、自分で調べろよ。答えだけ聞いてお茶を濁そうなんて甘いよ。ね?

やや脱線してしまったが、新訂版『ファン・ルーラー書作集』第6巻(2分冊)がすでに刊行されているという出版元サイトの情報に接して昨夜は激しく動揺し、遅れをとってしまっていたことを深く反省し、焦っている。研究者の端くれとしてこれ以上恥ずかしいことはない。早く来い来いファン・ルーラー。