組織神学のテキストを読むために机上に常備している6冊の辞書 |
いかにもこれ見よがしっぽく机上に並べている6冊の辞書を、私は案外頻繁に用いています。語学は苦手です。だからこそすべての単語を辞書で確認します。そういう癖がつきました。左からフランス語、ドイツ語、オランダ語、英語(2冊)、ラテン語です。
聖書の言語(ヘブル語、ギリシア語)の辞書は、机の近くですが別の場所に置いています。机上に常備している6冊の辞書は、組織神学テキスト用です。オランダ語辞典(左から3番目、緑)を最初に買ったのは1997年5月ですが、使い過ぎでボロボロになったので、2006年9月に2冊めを買いました。
『オーレックス英和辞典』は無作為に買いましたが、編集方針が気に入りました。まえがきに次のように書かれています。今の時代にふさわしい姿勢であると思います。
「外国人学習者といえども、英語を使うときに、性別や人種、障害者などに関わる差別表現について無自覚でいることはもはや許されないが、一部で行き過ぎとの批判もあって、自らの立場をどこに定めたらよいのか分かりにくい時代になってきている。そこで本辞典では、性差別につながる恐れがある語には、男女一方の立場に偏しない中立的な代替表現を挙げ、人種差別などに関わる語・表現には、注記を付して注意を喚起した。」
『羅和辞典』(右端)は昔の田中秀央編も持っていますが、机上には水谷智洋編を置いています。フランス語はかすりもしないほど全く読めませんが、ファン・ルーラーのオランダ語テキストにフランス語が(ドイツ語も英語もラテン語も)説明なく突如登場することがありますので、やむをえず持っています。
私は語学は苦手です。そうであることを、ネット越しでない私を直接知っている人は、みなさんご存じです。しゃべれませんし、聞き取れませんし、書けません。使い物になりません。しかし、かろうじて「読むこと」は、辞書と首っ引きで時間かけてよいことを許していただくかぎり、なんとかしてきました。
しかし、いつも間違ってばかりで叱られることが多いので、心はとっくの昔に折れています。私は翻訳者になれると思っていないし、外国かぶれではないし、奇をてらったことを狙う気などは全くないです。ただ、組織神学に限っては、疑問を放置せずに、なるべく一次資料を確認したいと願っているだけです。