『ボンヘッファー選集』(全9巻)を初めて購入しました |
「また古本が増えてるよ」と呆れられそうですが、人生初『ボンヘッファー選集』(全9巻、新教出版社)を落札しました。うんと低価格で叩き売られていました。
「人生初ボン 叩き売り 神学デフレ とどまることなし」
もったいないことだと最近しきりに考えていることは、今ほど世界的に「神学」がデフレの時代は過去に無かったほどだと思うのに、その「神学」に取り組もうとする人があまりにも少なすぎるのではないかということです。安くて誰でも手に入れられるものには価値がないと考えてしまうのか。もったいない。
時代錯誤だよと思われるかもしれませんが、日本の大学でも、中学・高校でも、とくに国公立の伝統校の最難関クラスというのが、もともとどうして最難関になったのかといえば、税金で勉強させてもらえる分だけ「安かった」からでしたよね。夕方のデリカコーナーのタイムセール状況(そういう話なのか)。
使い道が分からないほどの資産をおもちの方は激安品あさりの必要はないでしょうけど(またそんなイヤミったらしい言い方して)、「神学」の古書が激安ですから、どんどん買うべきです。引退者の死蔵書が大量に売却されているようです。しかし必ず枯渇します。引退者自体が激減します。今チャンスです。
べつに「神さまの叩き売り」しているわけではありません、「神学」は神さまではありません。話はむしろ逆で、神さまでないものを神さまだ神さまだと思いこませようとする魔力をはらうために「神学」があるので、「神学」自体も正直に「ごめんなさい、ぼくも神さまじゃないです」と自白しなくちゃです。
「自炊」するのがいいか悪いかという問題に踏み込むつもりはありませんが、大昔の「巻き物」の読み方に戻る感じになりますよね。同時に視野におさまるのは、画面に映っているところだけ。複数のページや複数の本を同時に開いて並べて見比べるというふうな、体系的な読み方をするのが難しいと思います。
「もう持っている」と思っている人も、古書購入を考えるといいと思います。まさに死蔵しておられるならともかく、手垢でよごれているようなら、「古書で古書をアップデートする」ことができます。いま市場に大量に出回っている「神学」の古書は、きれいなのが多いです。読まれた形跡がないものが多い。
「神学」のブーム、起こりませんかね。「ないなあ」と思いながら書いてますけどね。