負け惜しみだかなんだか分かりませんけど
経済的に豊かでないとか、生活が必ずしも安定しないとか、
いろんな点で追い詰められた状態にあるときは、
そういうときこそ、ぼくは、
なんだかものすごく真剣に物を考えているし、やたら饒舌になる、
というか、ぼくは口や舌はあんまりうまく動かないけど、
とにかくたくさん字を書きたくなるし、何かを告白し、訴えたくなる。
人によるとは思いますよ。苦労が、練達や希望につながらない人もいる。
それは、字にするとキツいけど、
苦労を持続する「忍耐」が欠けている状態なわけですよね、セオリーどおりで言えば。
でも、まあ、その苦労を忍耐している最中に
「プハア、うめえ」とか言いながら快適ライフを送ってるっぽい雰囲気の人たちの
冷たい視線とか感じると、心折れそうになりますよね。
ぼく自身は、どっちでもありうると思ってるんですよ、
「く、苦しい」って言っているときもあるし、
「プハア、うめえ」って言ってるときもある。
陰鬱な「禁欲主義」よりは快活な「快楽主義」のほうがましだとも思う。
辛気くさい顔して社会悪を裁き続けることをアリバイにしながら、
「おいおい、人のことを言えるようでもなさそうだぜ」
と思われてしまうような人間にだけはなりたくない。
だけど、「忍耐」はやっぱり必要だぜ。それができなければ成長はない。
ぼくがいつまで経っても成長できないのは、その「忍耐」が足りないからだけどね。