話を単純化しすぎかもしれませんが、
20世紀ドイツの(健全な)神学の課題が
「ナチス国家との対峙」にあったとすれば、
20世紀オランダの(健全な)神学の課題は
「ナチスの蹂躙からの自国の解放」にあったと、
ぼくはとらえてきました。
目標は同じであるようでもあり、
違うようでもあります。
20世紀オランダの(健全な)神学にあるのは、
「国家=悪」VS「教会=善」
という構図ではなく、
「国家にいくらか寄り添い、助ける教会」
という構図だと思います。
また話を単純化しすぎかもしれませんが、
そこにあるのは
「預言者的」というよりは「祭司的」な何かです。
「甘い!」とか「権力志向だ!」とか
批判されてしまうかもしれませんが、
「けんか腰では伝道はできない」と、ぼくは思うので、
その種の批判は、
理解できる面があることを十分に感じながらも
やや甘受する姿勢で
進んで行こうと考えています。
「甘くて」すみません。