2017年5月31日水曜日

プロテスタントとしての自己反省の必要性

『カルヴァン生誕500年記念論集』(キリスト新聞社、2009年)

世界的な祝賀ムードに水を差す気も塩をまく気も皆無だし、グッズ販売は応援したいくらいだが、今年2017年「宗教改革500年」は本来的に我々の自己反省の年でこそあるべきだろう。プロテスタント(抗議者)を名乗る者たちが「他者批判はめっぽう強いが自分に甘い」というわけには行かないだろう。

8年前の2009年「カルヴァン生誕500年」に出版した共著『新たな一歩を』(キリスト新聞社)に私は「カルヴァンにおける人間的なるもの」という論文を書いたが、私が最も言いたかったことは「プロテスタントとしての自己反省の必要性」だった。

あった。8年前の2009年7月6日月曜日(当人の誕生日は1509年7月10日)に開催した「カルヴァン生誕500年」記念集会用に作成したロゴ入りファイル。複数団体合同の実行委員会主催。委員長は久米あつみ先生で、書記は私。会場は東京神学大学(東京都三鷹市)。当日は満堂の出席者だった。

カルヴァン生誕500年記念集会 ロゴ入りファイル(2009年)

あった。9年前の2008年12月10日水曜日(当人の誕生日は1908年12月10日)に開催された「ファン・ルーラー生誕100年」記念国際学会シール付きファイル。メイン講師はユルゲン・モルトマン博士。私は英文で挨拶。会場はオランダのアムステルダム自由大学。当日は満堂の出席者だった。

ファン・ルーラー生誕100年記念国際学会シール付きファイル(2008年)

振り返って思うのは、過去の国際学会出席にしても国内学会開催にしても、そのための準備にしても、私に関しては個人的支援はあったが基本的にすべて自費だったことは、当時はとても苦しかったが結果的に良かったということだ。誰からの拘束もなく誰の指図も受けずに行動できたし、後日の負い目もない。