やや(いや「かなり」笑)超訳ぎみですが、今日読んでいた本の中で出会ったファン・ルーラーの言葉を紹介します。
今日もずっと書斎にこもっていて疲れました。おやすみなさい。
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ファン・ルーラーの言葉/関口康「超訳」
え?宗教改革、ですか。
うん、まあ、それはもちろん、やってよかったんですよ。
だけどね、宗教改革というのは、教会の長ぁ~い伝統の中のほんの一瞬の出来事だったわけですからね。
だから、ぼくたちはね、「それは宗教改革的であるかどうか」というような狭い発想だけにとどまってちゃあ、だめなんですよ、やっぱり。
「それは教会的であるかどうか」が問題だし、「それは聖なる公同の教会に連なるものかどうか」が問題なんです。
だからね、神学も、結局はスコラ的なものにどんどん広がっていくし、それでいいんですよ。
それが悪いなんてことはありませんよ。
プロテスタントのスコラ神学、大いに結構なことじゃないですか。
そういう神学はね、
春の花びらたちのように、思想が美しく咲き乱れているようなものですよ。
いちばん小さな葉っぱの一枚一枚まで、何もかも美しい。いいね!
出典:
A. A. van Ruler, 'De waardering van de rede (1958)', in: Verzameld Werk deel 1, Uitgeverij Boekencentrum, Zoetermeer, 2007, p. 89, 91.