2008年9月5日金曜日

そこはかとない日本

「福田内閣メールマガジン」の最終号についてもう一つ気になっていることは、福田氏が書いた政治哲学の内容です。「太陽と海と伊勢神宮」の三つが「永遠の今」であると。「永遠の今」という字を見て20世紀の神学者パウル・ティリッヒを思い起こした日本のキリスト者は多いでしょう。しかし私の関心はそちらではなく、なぜ福田首相は最後の言葉に「伊勢神宮」を選んだのかです。右傾化を読み取る人は少なくないでしょう。でも、私は何か違うものを感じました。福田氏に踏めなかった「踏み絵」があるというメッセージではないか。そんな気がしました。日本は今後どこへ向かっていくのでしょうか。そこはかとない日本を前にして、黙っていることができず、しきりと何かを書きたくなる私がいます。