2015年6月7日日曜日

「今どんな気持ち?」という問いかけに応えて

昨夜助けてもらったキットカット
アキバアキバ言うが私が大学生だった30年前(ついこないだ)は純粋に電気部品屋街だった。東京湾岸はただの海辺で、レインボーブリッジもお台場も高層ビルもなかった。大工事を敢行した人たちの努力を否定する意図で書くのではないが、わずか30年のイリュージョンを見ているだけかもしれないのだ。

私はイリュージョンにめっぽう弱い。目先の美しさや贅沢さにほぼ騙されてしまう。「騙されている」とかなり強引に認識しようとしている自己内抵抗勢力感は、むなしくも捨てがたいあわれな矜持のようなものではないかと思うので、無理に字にしないほうがいいくらいだが、それでもまあお許しいただこう。

数学が得意で「理系」選択者だった中学・高校の友人たちは、30年前の日本(岡山だが)でも、すでにかなりブリリアントな存在ではあった。彼らの何人かの「設計」した建物が今の東京湾岸(ベイエリア)をキラキラ飾っているようだ。皆さまのご活躍をお祈りしております。で、だから、へ、どうしたの。

建物に騙されるな、キラキラにだまされるな、イリュージョンはイリュージョンだ、永遠・永久に続くものではない。「絶対大丈夫」と言われた分厚いコンクリートもぶっこわれたではないか。それを見ただろ(テレビだけど)見ただろ(テレビだけど)見ただろ(テレビだけど)。いいかげん気づけよと自戒。

もう先々週か。5月30日(土)の小笠原諸島沖M8.5(!!)地震は首都圏の家庭をユランユランさせただけで終わってくれたが、それでも高層ビル系で「エレベータ内閉じ込められ事象」が多発した。さぞかし眺めがいい東京湾岸の「ちょーこーそービル」に今後も永住したい方々がおられるのだろうか。

勿論すべて人の生き方だ。どうぞご自由に。「低い地」に住んでいる我々は、それなりの生き方をさせてもらっとるわ。こちらもこちらで自由にさせてもらうんで、一切干渉せんでくれ。でも、こちらはこちらでけっこうおもしろいぞ。何万もする酒とか飲んだことないし、宴会三昧とかやったことないけどな。