19世紀を「ついこないだ」とか言ってしまう。
そんな加速装置を持つ「神学」だ「哲学」だに頭を悩ましていると、
どこにも行ってないのに時差ボケが起きる。
時差ボケ解消の有効な方法は「歩くこと」だと、今さらながら気づく。
ここは50年前のニュータウン。
今はオールドタウンだ。
年齢についての話題を書くと傷つく方がおられるので、書かないでおく。
交差点の信号待ちをしていたとき、
ぼくの目の前にいた80歳くらいの男性が、タバコを吸いながら、
携帯電話で大きな声で話していた。
「おれはあの店ヤだよ。
だってタバコ吸えないでしょ。
他の店探してよ。
タバコ吸える店がいいよ。」
その話題をえんえんと続けていた。
その話を聞いていて(聞き耳を立ててたわけではない)
やっと、加速装置を解除できたような気がした。
地に足をつけるとは、ゆっくり歩くことのようだ。
まあ、これはこれで、けっこう楽しいな。