良いことか悪いことか(たぶん良くはない)、ぼくはすっかり近所のコンビニの夜の客になってしまった。
ほぼ毎晩、同じアルバイトのおにいさんがいる。なに聞いてもすぐ答えが返ってくる、アタマの回転の速い人だ。
とにかく何でも素早い。
レジ打ちも速い、おつり渡しも速い、挨拶も速い。
ピ。チャリ。「あざーす!」が、とんとんとんと、三拍子で来る。
近所のガソリンスタンドのおにいさんの挨拶は、「ざ」が抜けて「あーす!」。
これは気が抜ける。ま、お世話になってるので、文句言いたいわけではない。
でも、さっきコンビニ行ったときは、コンビニにいさん、常連客であるぼくに、とても丁寧に挨拶してくれました。
「まざまーす!」
もちろん「毎度ありがとうございます」だ。
とても丁寧でしょ?(笑)
もうひとり、ほぼ毎日レジを打ってもらうスーパーのおにいさんがいる。
彼には悪いけど、毎回イラッとしてしまう。釣り銭を返してくれるときだ。
「はい、ではお釣りを30円お返します(オカエシマス)」と、なぜかいつも言う。
「あ゛?なんでシを省略すんの?」と、毎回胸騒ぎしてしまう。
彼はたった一字で損していると思う。