2010年9月28日火曜日

USBメモリと「クラウド」の違い

USBメモリと「クラウド」(私がかかわりうる規模のことなら「オンラインストレージ」というべきでしょうけど)の違いは何かと考えてみました。



それは要するに、「財布」と「金庫」の関係に該当するのではないかと、遅ればせながら思い至りました。



話を分かりやすくするために例を極端化しますが、たとえば今の私が一億円のお金を持っているとする。それを私は「財布」に入れて持ち歩くでしょうか(たぶんそんな巨大な「財布」はありませんが)、それとも「金庫」に入れるでしょうか。その違いが、USBメモリと「クラウド」の違いではないかと思った次第です。



このところUSBメモリが高性能、低価格になってきましたので、私が扱っている程度の規模のデータファイルなら、たとえ10年分くらいでも、入るか入らないかといえば、入ります。最近のSDカードも大容量化してきましたので、同じことが言えるでしょう。



しかし、「それをその中に入れることが可能であること(can)」と「それをその中に入れたいと願うこと(will)」とは全く違います。私は、自分の(かけがえのない)宝物をUSBメモリやSDカードのようなものの中に入れたくはないし、あのような形で持ち歩きたくありません。入れてみたことはあるし、持ち歩いたことはありますが、もう嫌です。二度としたくありません。



「どこかで落とすかもしれない」とか「だれかに盗まれるかもしれない」とか、そういうことは私にはあまり関係ありません。もうちょっと、美意識にかかわることです。私の感性から出てくる問いは、これは「財布」で気軽に持ち歩いてよいものか、それとも「金庫」の中で大切にされるべきものか、です。