2008年7月4日金曜日

現代の改革派神学における《人間的なるもの》の評価

今週6月30日(月)のことですが、「日本基督教団改革長老教会協議会協会研究所 第8回研究会」(会場・日本基督教団洗足教会)で、「現代の改革派神学における《人間的なるもの》の評価――A. A. ファン・ルーラーの神学の根本性格――」という講演を行いました。約1時間の講演の後、30分間の質疑応答が行われました。貴重なご意見をたくさんいただくことができ、感謝でした。貴重な機会を与えてくださいました日本基督教団改革長老教会協議会教会研究所の皆様に、心より感謝いたします。23日(月)の日本カルヴァン研究会での研究発表と(図らずも)時期的に重なっていましたので、両方の準備を同時並行的に行わざるをえず、オランダ語テキストとの格闘の苦しみも加わって、私にとっては非常に過酷な神学的訓練を受けることになりました。しかし、そのおかげで、16世紀のカルヴァンと20世紀のファン・ルーラーという二人の教師をつなぐ一つの線がより明確に見えてきたような気がしています。私は、今回取り扱わせていただいたテーマと課題を、今後さらに時間をかけて煮詰めていくと共に、視野と翼を大きく広げていきたいと願っています。カルヴァンとファン・ルーラーをつなぐ「“徹底的に神中心的な”人間性の神学」('ganze theocentrische' theologie van de humaniteit)という線を、私自身が思い描いてきた「実践的教義学」の構想へとつないでいきたいと願っています。以下は、会場で配布したレジュメです(大筋を変えない程度の字句修正を行いました)。



関口 康 「現代の改革派神学における《人間的なるもの》の評価――A. A. ファン・ルーラーの神学の根本性格――」(レジュメ) ←Please click!