2014年11月9日日曜日

カール・バルトとオランダのバルト主義者の関係を扱う最適の解説書はこれです

カール・バルトとオランダのバルト主義者の関係を扱う最適の解説書は、この二冊です。

ブリンクマン教授のバルト研究二部作

左『カール・バルトの社会主義的態度決定』(1982年)

右『バルトの神学はキリスト者の行動のダイナマイト(破壊力)かダイナモ(推進力)か』(1983年)

二冊の著者は、アムステルダム自由大学神学部のM. E. ブリンクマン教授です。

ブリンクマン教授は、2008年12月10日「国際ファン・ルーラー学会」のときユルゲン・モルトマン教授との記念撮影に加わってくださった気さくな先生(左端)です。

左からブリンクマン教授、私、モルトマン教授、石原知弘先生

私が特に重要だと思うのは、『バルトの神学はキリスト者の行動のダイナマイト(破壊力)かダイナモ(推進力)か』(1983年)のほうです。

副題は「オランダのバルト主義者と新カルヴァン主義者との政治的・神学的論争」です。

副題は「オランダのバルト主義者と新カルヴァン主義者との政治的・神学的論争」

この二冊を読めば、カール・バルトとオランダのバルト主義者との関係や、バルト主義者がオランダの「新カルヴァン主義」(とくにアブラハム・カイパーの神学的後継者)とどのように対立し、どのような手段で「キリスト教政党」を倒す側に立とうとしたかが分かります。

この二冊は面白いです。あ、だけど「日本語に訳してください」というリクエストはノーサンキューですからね。そういうのは無しの方向で。

これからの学生さんの中に、このテーマに集中する人が登場することを期待したいです。

めちゃくちゃ面白いこと、請け合います。