2025年7月31日木曜日

孤独

2012年8月15日、千葉県松戸市で撮影。記事とは関係ありません。


【孤独】

孤独を言うなら、子どもの頃から孤独だった。自分の宗教を言えなかったことがすべて。誰とも話が合わないと思って、意図的に話題をずらした。同級生には恵まれたし、一緒に悪さしたし(すみません)、いじめられた覚えはない。いじめたつもりが効いていなかっただけかどうかは不明。タフだった可能性はある。

しかし、それはそれでおかしいと思っていた。教会で聖書の話を聞いて讃美歌をうたってお祈りするだけのことを白眼視されている気がする。被害妄想だと言われればそれまでだが、宗教全般やキリスト教への露骨な冷笑と、何か言えばかかってこられそうな空気はあったと思う。1970年代から80年代にかけて。

教会には友達はいなかった。実家から距離が遠い教会に通っていたし、お楽しみの要素を避けるタイプの教会でヨコのつながりが無かった。役員だった父親の教会奉仕で連れて行かれたときの暇つぶしは、教会の押し入れにあった、たぶん牧師のご子女が読んだ後の「週刊マーガレット」を読むことだった。

私が教会の押し入れの「週刊マーガレット」を読んだのは、小学生だった1972年から1978年まで。物語には興味を持てず絵を見ていただけだが、絵の質感を今でも思い出せるのは「エースをねらえ!」「エリート狂騒曲」「つる姫じゃ~っ!」「ベルサイユのばら」。とても真似できないが、影響を受けた。

中学も高校も県内ではそこ以上がないことになっていた進学校にいたはずだが、受験勉強をした記憶がない。そんなのどうでもよかった。ずっと感じ続けた孤独感と関係あったと思う。聖書とキリスト教と教会は心の支えになっていなかった。どちらかというと、それらを自分が支えなくてはならない気がした。