2010年5月28日金曜日

拙訳の掲載誌が発売されました

ファン・ルーラーとカール・バルトの神学との関係についての論文の拙訳(ただし前半部分)が掲載された雑誌が発売されましたので、謹んでご案内いたします。



掲載誌は『季刊 教会』(日本基督教団改革長老教会協議会教会研究所発行)の最新号(第79号、2010年夏季号)。その58~64ページです。



論文のタイトルは「『主人の声』から敬意を込めた批判へ――A. A. ファン・ルーラーとカール・バルトの神学との関係――」。原著者は、ディルク・ファン・ケウレン氏(オランダプロテスタント神学大学研究員、『ファン・ルーラー著作集』編集主任)です。



ファン・ケウレン氏は、氏の論文を私が訳していること、雑誌に掲載したいと思っていることをお伝えしましたところ、快諾してくださいました。



翻訳に際しては、オランダの石原知弘先生に多くの部分を助けていただきました。周知のとおり石原先生は現在アペルドールン神学大学修士課程で学んでおられます。その石原先生とのコミュニケーションの方法は、拙訳のドラフトをメールで送り、それを叩き台にして、「スカイプ」を通じて顔を見合せながら討議する、というものです。



こんなやり方、少なくとも私にとっては、ほんの2、3年前までは「全く非現実的」と思われたものでしたが、今のパソコンの性能であれば、何のストレスも無くこのような芸当をやってのけることができます。



拙訳にはまだ後半部分が残っており、それも『季刊 教会』に掲載していただく予定です。石原先生への感謝の言葉は後半部分の解説の中にきちんと書かせていただきます。



ファン・ケウレン氏の論稿の内容は非常に優れたものですが、訳者の力不足のゆえに論旨を損ねているところがあるかもしれません。ご不明な点等ございましたら、遠慮なくご質問くださいますようお願いいたします。



『季刊 教会』第79号は、「特集 日本基督公会とは何であったか」をはじめとして非常に興味深い論文や随想や書評で溢れていますので、どなたもぜひお買い求めくださいますようお願いいたします。



最後になりましたが、拙訳を掲載してくださった『季刊 教会』編集部に感謝いたします。本当にありがとうございました。