2025年5月1日木曜日

翼は両方広げて初めて飛べる

「部屋がきれいで、板書が得意で、大型バイクで移動し、自炊まで得意な牧師」を
ChatGPTが想像で描いてくれました

【翼は両方広げて初めて飛べる】

同じことを繰り返す。今年の秋に60歳になる私の中に、牧師の70歳定年制(75歳までは毎年中会で延長願を承認してもらう形で同一教会で職務継続が可能)がある改革派教会にいた頃の感覚がまだ残っていて、「あと15年」のカウントダウンを始める時期にあると自覚しているが、坦々と行くとは全く思えない。

「転々としてきた」ことが悪いことかのように言われた時期があった気がするが、いまそんなことを言うと多くの牧師に当てはまるので、堂々としているほうが同じ苦労を味わってきた仲間を励ます意味になるだろう。グループ人事や世襲の牧師がたをとやかく言うつもりはないが、無所属の自由は価値がある。

私に面と向かって「お前は右なのか左なのか」と問うた人はたしか1人もいない。知り合う前から「どうせM78星雲から来たのだろう」的に色づけられていたことは何度かあるが、知り合えば偏見だったとすぐ分かってもらえる。翼は右だけとか左だけ広げるものではない。翼は右左両方広げて初めて飛べるのだ。

感謝なことは、なろうとしたものになっていると思えることだ。1983年8月、高3の夏休みに所属教会の牧師に「教会のトイレ掃除のような仕事に就きたいです」と打ち明けた。本気で言った。「だったら牧師になりたまえ」と返って来た。「ただし、よく考えてから」といったん帰された。その点は尊敬できる。

職に困った時期にアマゾンで片づけ方、学校で板書を覚えた。単身赴任で大型バイク乗りになり、自炊まで得意になった。部屋がきれいで、板書が得意で、大型バイクで移動し、自炊まで得意な牧師になれた。「加速装置と勇気だけだ」と島村ジョーのように言える。妻子も元気。これ以上求めるものは特にない。