2025年4月18日金曜日

「持たざる者」の仲間の私

ChatGPTにゴッホ風に描いてもらった舎人公園(足立)
※本文とは関係ありません

【「持たざる者」の仲間の私】

私が東京神学大学に入学したのは出身教会の牧師のすすめによる。岡山朝日高校の進路指導の教員には「わしには指導できません。勝手にせられえ」とさじを投げられた。受験前にかろうじて取り寄せたモノクロの入学案内の画像の学生たちが皆ジャージを着ていたので「私でも大丈夫そうだ」と安心した程度。

入学の目的は「教会の牧師になるための準備として必要だそうだ」というだけ。講義内容も教員名も全く知らなかったし関心が無かった。出身教会の牧師が私に東神大をすすめたのは、その数年前に北森嘉蔵教授と大木英夫教授が学生募集のために来岡したことを「自分に指導を仰ぎに来た」と思い込んだから。

比較的私は環境順応性が高く、どの学校や団体でもそこにいるかぎり肯定するが、筋が通っていないと感じることに易々と同意するのは苦手。とりあえず受け入れ、実践してみ、袋小路そうなら躊躇なく離れる。「誰も支配しない、誰からも支配されない」デリダ。コツコツ勉強しないのにいばる相手が超苦手。

私は東京神学大学の存在は守られるべきと考えている。国公立校からストレートで入学すれば、最安で「宗教(聖書)教員免許」を取れるから。教員免許制度も徐々に変わっているようだが。私は小中高が国公立で、大学は東神大だけなので最安。その免状を25年ゴミの中に放置していたが、しっかり利用した。

逆に言うと教員免許最安コース以外に守られる理由があの大学にあるかどうかは現時点で不明。高校からストレートで入学した経営陣が何人いるかによるかも。ご自分たちは親だかだれだかに負担してもらって複数のご立派な大学で勉強して来られたお方々に「最安」の価値は分からないのではと思わなくない。

何度となく同じことを繰り返し述べて来たつもりだが、「私の視座は少しも変わっていない」ことを伝えたいときに繰り返す。国公立の小中高を私の目の前で「チーチーパッパ」という言葉でこきおろした近い世代の先輩牧師に出会ったときは「おいおい」と思いながら、ぞっとした。大丈夫かと心配になった。

足立区出身という若きインフルエンサー氏の『持たざる者の逆襲』という本の題名に興味を抱いている。「逆襲」は恐ろしいが、理解はできる。私も「大学院」を出ていると言っても内実は専門学校なので「持たざる者」の仲間だと自覚している。「逆襲」するつもりはないが「反撃」ぐらいはする(同じか)。