2022年12月17日土曜日

単身赴任の神学

 【単身赴任の神学】

気になって創世記2章18節の註解を調べて驚く。「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう」の意味は、「独り」は神のみの属性だが、人間は神でないということ。また「助ける者」は助けられる者に服従させられる関係になく、いわば自分の意志で勝手に助ける存在を指すと。実に興味深い。

関連するウガリット語 gzr は兵役資格ある自由な成人男性を指し、詩編89編20節「勇士」がそれ。「助ける者」は助けられる者と同等の力を持つものでなければならないことが強調と。私は軍事用語は正確には知らないが、「義勇兵」かなと。エバはアダムの命令に従う関係になくエバの意志で勝手に助ける。

逆も然りだろう。アダムはエバの命令に従う関係になくアダムの意志で勝手に助ける。helperなのかpartnerなのかは関係ない。helperだとしても、そのhelpはhelper自身の意志による。「助けさせられている」のではない。強制を感じるだけなら初めから関係を持たないか、関係を解消するほうがよいだろう。

この線を極限まで押し進める。プロレス用語も私はよく知らないが、アダムとエバの関係は「タッグ」に近い。人はひとりでは弱い。最強タッグで難局を乗り越える。いつもべたついていなくていい。その時期はもう十分楽しんだ。「有事」のときだけ一緒にいればいい。私はそう思う。単身赴任の神学だ。