今日も遠くまで出かけていました。ああ疲れた。
さて、今日(12月10日)は、ファン・ルーラーの誕生日です。今年で生誕102年です。
2年前の生誕100年の今日、オランダのアムステルダム自由大学で「国際ファン・ルーラー学会」が行われ、日本からは私、石原知弘先生、青木義紀先生が出席しました。懐かしいです。
それから、お知らせしたいことがあります。
(1) ファン・ルーラーとカール・バルトの神学との関係の「下」が『季刊教会』に掲載されました
以前「上」が出たときに皆さまにお知らせしましたが、オランダ語版『ファン・ルーラー著作集』の編集責任者であるファン・ケウレン氏の論文、「主人の声から敬意を込めた批判へ――ファン・ルーラーとカール・バルトの神学との関係――」の「下」(関口康訳)が、『季刊教会』の最新号(第81号)に掲載されました。
とくに「下」(後半部分)には、ファン・ルーラーがバルト神学のどの部分をどのように見、批判したかが具体的に分かるように記されています。とにかくとても興味深い論文ですので、どなたもぜひお読みくださいますよう、心からお願いいたします。
このところ「ファン・ルーラーの翻訳はまだですか」というお尋ねをいただくことが多くなりました。
しかし、「21世紀の日本の教会」と「20世紀のオランダの教会」とのコンテクストには、似ている面と大きく異なる面とがあります。ファン・ルーラーの文章を読めば読むほど分かってくることは、いきなりファン・ルーラーの文章を日本語に翻訳しても、それを理解して受け入れていただける地盤が、今の日本ではまだまだ弱いということです。
そのため、ファン・ケウレン氏の論文のようなものを先に紹介しながら、少しずつ「地ならし」していく必要を感じています。このような事情をご理解いただけますとうれしいです。
(2) アジア・カルヴァン学会韓国大会が来月おこなわれます
また、既報のとおり、来年(2011年)1月17日(月)から19日(水)まで、アジア・カルヴァン学会韓国大会が、ソウルのチョンシン神学大学で行われます。
準備等は韓国の方々がすべておこなっておられますので、日本からの出席者たちとしては、じっと待っているしかない感じですが、いま再び朝鮮半島が極度の緊張関係にあります。無事に開催できるようお祈りください。
とりあえず以上です。みなさま、どうか良きクリスマスをお迎えくださいませ。