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カワサキニンジャ1000(2025年2月11日撮影) |
【スーパーカブに乗れるようになりたかった】
35年ぶりに原付ライダーになったのが2021年10月。ほぼすぐに昭島(当時在住)から茅ヶ崎まで直線距離約50キロ(も)ある非常勤先の週2通勤に原付で行くようになった。原付の2段階右折はむしろ助かったが、30キロ制限にかえって危険を感じたので、二輪免許を取得したくなった。コロナとの関係は結果論。
取得したくなったからと言ってすぐ二輪教習を始められるほど当時も今も余裕ある生活ではない。きっかけは実兄が自分のスーパーカブ110を譲ってもいいと言い出してくれたこと。二輪教習を始めたとき考えていたのは、本当の話、排気量を50ミリリットルから110ミリリットルまで増やしたかっただけだった。
でも、免許の区分が狭すぎるとすぐ欲が出て来てもっと大きいのに乗りたくなりそうな気がしたし、子どもの頃から大型バイクに憧れていたので、免許はそのうち取りたい、でも乗るのは一生スーパーカブ110だろうと思っていた。その読みが甘かったことに気づいたのは、CB400での教習が始まってからだった。
手こずりまくったのがとにかくクラッチ。エンスト連発、立ちごけ連発。やっとカラダで覚え始めたのが教習の1段階が終わるころ。これで卒業後スーパーカブ110に乗ってしまうと、せっかく覚えたことが全部無駄になる気がした。それで、実兄に断りを入れて400ミリリットルのバイクをネットで探し始めた。
中古のバイクがどこで買えるかを知らなかった。ネットで探すしかないと思っていた。行きつけのセブンに若いニンジャ400ニキの店員さんがいて仲良かったので「どこで買ったの」と聞いたら「レッドバロンです」と教えてくれた。ニキの紹介だったので話がスムーズに進んだ。持つべきものは友だと思った。
そもそもの動機が「原付の30キロ制限の壁を突破して、せめて50キロで走れるようになりたかった」だけなので、いちばん安いバイクにしようと思っていたし、古い価値観の人間なのでフルカウルとかはこっぱずかしいので「普通の」にしようと思っていた。ネイキッドという呼び方を知らなかった。しかし。
私が普通二輪教習を始めたのが2023年5月。実兄からスーパーカブ110を譲ってもらって乗る予定を変更して中免のバイクを買おうと決心して探し始めたのが同年5月ごろ。その頃すでに中古ネイキッドが目を疑うほど値段が高く、とてもじゃないが買えやしない。消去法でフルカウルを選ばざるをえなくなった。
国内4メーカーのネットカタログや中古車サイトを調べて最終選考に残ったのがCBR400Rとニンジャ400。セブンのニンジャ400ニキ店員が紹介してくれたレッドバロンに良さそうなCBR400Rがあったので「あれにしよう」と店まで行った。店長の話を聞いているうちにニンジャ400Rになった。店長に感謝している。
ニンジャ400Rは長く乗るつもりだった。400Rで首都高を初めて走ったとき「大型にする!」と思った。区間が悪すぎたかもしれない。恐怖の「C2」だった。昭島から犬吠埼まで行った帰り、四ツ木ICから入って湾岸線に行こうとしたら、海から突風。清新町ICで降りる。距離わずか10キロで、首都高ギブアップ。
同じ教習所で大型教習開始。バイク店長に相談したら1000を見せてくださった。試乗はしなかったが、座り心地やハンドルの高さが400Rに似ていて上位互換だと思ったので即決。排気量を50ミリリットルから110ミリリットルに増やしたかっただけの話が、1000ミリリットルまでうなぎのぼりすることになった。